幼児教育と英語

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幼児教育と英語は、日本において、古くから深い関係があります。

深い関係、というのは昔から幼児期に英語を習わせようという人が非常に多かったからです。
日本は世界でも有数の英語教育国です。

中学校から義務教育で英語を習いますし、高校ではかなり高度な英語を習います。街を歩いてみても英語の看板は至るところにあります。英語圏の外国人が日本にやって来ると、この風景を見て日本人は英語が堪能だと思って普通に英語を使おうとすると、意外に通じないことに驚きます。

確かにこれだけ英語に触れる機会が多いのに英語が通じない不思議な国、それが日本です。よく受験英語の弊害が指摘されます。受験の科目に英語があるせいで、些細な間違いを指摘される癖がついてしまい、正しい英語を使わなければならないという意識が強すぎるというものです。筆者も受験英語をみっちりと叩き込まれましたが、受験英語は実際の英語力に役立っていると思います。

さて、語学を堪能にするには早ければ早いほど効果的だと言われています。人間は生まれてから耳で聞いた言葉をどんどん吸収して話すようになります。世界でも難解なことで有名な日本語は、勉強している外国人にとっては非常に習得が困難な言語だそうです。ですが日本人の子供はそれを難なく話しています。これは子供の頃から日本語に慣れ親しんでいるからです。それと同じことを英語で行えば英語に慣れ親しんだ子供となり、英語を自然に身に付けられるようになります。

幼児教育で英語を学ぶことが有効なのは分かりました。子供のうちに慣れ親しんでおくのはいいとして、そのタイムリミットというのはあるのでしょうか。「子供のうちに」というだけでは曖昧ですが。

言語学には「9歳のかべ」という言葉があります。これはつまり9歳までに慣れ親しんだ言葉は堪能に使えるようになりますが、9歳を超えるとなかなか身に付ける労力が増すばかりか、ネイティブの発音は困難になるといわれています。英語の幼児教育はまさにこの9歳のかべを越える前に英語に慣れ親しんでおこうということで、理論的にも整合性があります。

実際のところはどうなのかと言いますと、英語の幼児教育は英語の単語や文法を教えることよりも日本語にはない英語独特の発音に慣れるために英語の歌を歌ったり、クイズを楽しんだりする形式が多く、英語力をつけるというよりは「英語力がつきやすくする土台を作る」ように見えました。
日本ではネイティブの英語に触れる機会が少ないので、こういう時間は有意義ですね。



お受験

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現在、幼児教育や知能開発などを行っている幼児教室の大半が目標としているものはひとつです。

それは小学校受験、いわゆるお受験です。
名目上は子供の創造性や情操を育む...などと宣伝されてはいますが、それらの能力は全て小学校受験で選考の対象になるものばかりです。最初はそんな目的を持っていなかった人でも、幼児教育を受けさせる過程でお受験の存在を深く知り、次第に目指すようになります。まさにお受験にはそれだけの魔力のようなものがあります。現在の状況は若干過熱気味の感もありますが、これだけたくさんの人がお受験に奔走する理由はなんでしょうか。
まず、学級崩壊やいじめの問題など、公立の小学校に対する不信感が強くなっていることが考えられます。公立小学校はその校区内に住んでいれば誰でも入学できるのですから、当然問題のある児童も入学してくることが考えられます。そんな子と一緒に学ばせたくない、という親の気持ちは分からなくもありません。国立や私立の小学校は受験までして入学してくる子供ばかりなので学習意欲も高く、親の教育意識も高い人が集まることから、教育環境が良いというのが魅力になっています。

次に、これも先ほどの公立小学校に対する不信にも通じるのですが、ここ最近続いてきた「ゆとり教育」の弊害が考えられます。偏差値重視の詰め込み教育を改めることを目的としたゆとり教育でしたが、これが逆に学習内容を幼稚化させて学力低下や学校が荒廃する原因になったと言われています。私立小学校はゆとり教育制度下でもしっかりと教育が行われていることが人気の理由となっています。

私立の小学校の中には有名大学の附属小学校となっているところもあります。中で真面目にやっていれば大学まで苦労なく進学できるところも多いので、小学校受験だけで受験を終わらせてしまって、後は楽をさせてあげたいという希望を持った人も多く居ます。
これらの魅力を考えると、幼児を持つ親がお受験に血眼になっているのもうなずけます。教育格差が広がっている現在、どの小学校に入るかという時点で大学受験までの勝負が決するとも言われており、幼児教育=お受験対策となってしまっている現状は当分変わりそうにありません。

他の受験と違って、お受験だけは学力のみの選考ではなく子供を総合的に評価する傾向があります。そう言った意味では幼児教育はこれをやっておけばOK、というものがないのです。
色々なことを総合的に経験させて、考える力を養うというのは実に漠然としていますから、それゆえに過熱してしまうのかもしれません。

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